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2005.04.20

第28回 採用篇7 新卒の優秀さに驚く~上海伊藤忠商事

上海伊藤忠商事は96年入社の社員から新卒定期採用を始めた。それまでは人が足りなくなるごとに政府系の人材服務機構や人材交流大会などで即戦力になる人材を探していたが、96年からは将来の事業計画に合わせた人材育成の体制づくりを始めることにした。

同社の総務課では「事業拡大のスピードが早過ぎて、足りなくなってから探しに行ったのでは間に合わない。その時期にいい人がいるとは限らないし、他人の紹介に頼るのも供給源としては不安定で、本当にベストの選択ができているのか不安だという声が社内にも出てきた」と語る。同社が100人を超える規模になり、実務経験のない新人を教育する一定の体制ができるようになったこともその背景にあるようだ。

同年の新卒採用は、就職情報誌による募集の形である。上海市内の大学を管轄する上海市教育委員会が日本の大手就職情報誌会社と協力し、同年の卒業生から市内の大学生約3万人を対象に企業情報の配布を開始した。初年度の試みには上海伊藤忠商事をはじめ、上海華亭伊勢丹などをはじめとする20数社が参画した。

同年の採用の場合、数百人にのぼる参加者の中から、筆記試験や面接などを経て男女2人ずつの計4人を採用。1人は日本語学科出身で、あと3人は化学専攻。結果的にではあるが、4人とも上海の超難関校である上海交通大学と復旦大学の出身者だった。

採用基準はポテンシャルの高さが前提だが、「商社に合っているか」を最大限に重視した。「ひとことで言うとバイタリティ。日本語はできたほうがいいが絶対条件ではない。人物的にこれはいけるという人を採った」(総務課)。面接には日本人社員のほか中国人の人事担当者も加わったが、結果的に採否に関しては意見はほとんど一致したという。

(この項目つづく)

※文中のデータや法律などは執筆時点のものです。中国の動きは速く、現在とは状況が変わっている部分があると思われます。その点はご留意のうえ、ご愛読をお願いいたします。

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コメント

田中先生:
弊社は広告媒体事業を展開していて、2年前から上海で子会社を作って現地でビジネスを展開しています。しかし、2年間会社を出入りした従業員の数は30人を越え、マネジメントはまったくできておりません、人が落ちつかないので、当然業務も定着しておりません。どうしたら、中国で成功できるのかいろいろご相談したいので、お返事ください。

投稿: 張 | 2012.02.23 09:21

 3~4年前から、疑問に思っていることがあります。中国は、今後、内陸と沿海の一部の繁栄している都市との貧富の格差のみではなく、繁栄している都市の中の貧富の格差が、今後、進む方向にあるのか、是正されていくのか、非常に、興味をおば得ています。
 率直な意見をお聞かせください。

投稿: 岡本 修武 | 2005.05.13 12:16

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