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2005.03.07

第27回採用篇6 一人前の技術者になるには10年かかる~凸版印刷

一方、ある程度の技能を必要とする部署の従業員募集は新聞広告で行っている。地元の「深セン商報」に広告を出すと、なぜか全国各地から手紙で反応がある。先頃、印刷機械を担当する現場のエンジニアを募集したところ、10人の採用に400人ほどの応募があり、居住地では深セン市内と外地が半々ぐらいだった。

応募者数は多いものの、先端レベルの4色印刷機を使ったことがある経験者はほとんどいない。既存の印刷業界経験者の中から、人柄などを見て適宜採用するしかない。

総経理は「当社のレベルで戦力になる人を確保するのは難しいが、日本でも一人前の技術者になるには10年かかる。中国には多色刷りのシステム自体がなかったのだから仕方がない。なるべく短期間で利益貢献してもらおうと思えば、やはり素人よりは経験者のほうがまし」と語る。

深センの場合「どうしても深センで働きたい」という外地出身の希望者が多く、他の地域に比べて戸籍による雇用制限がクリアしやすいことから、全国の優秀な人材を集めやすいという一面がある。

「深センは短期間にカネを稼いで帰る出稼ぎの街だから、アグレッシブな意欲のある人材が多い。うまく働いてもらう仕組みを作れば、日本人よりハングリーなぶん成果があがるのは間違いない」と総経理は話す。

(この項目つづく)

※文中のデータや法律などは執筆時点のものです。中国の動きは速く、現在とは状況が変わっている部分があると思われます。その点はご留意のうえ、ご愛読をお願いいたします。

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