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2004.06.16

第3回 海外の「人」に対する偏見を排そう

発展途上国などの「人余り」社会では、単純な組み立てなど、比較的付加価値の低い仕事にも高い資質の人材が従事するし、それをさらに科学的な方法で選抜し、出来高制などの競争的なシステムで運用することができる。だから生産性が高いのであって、これは民族的な特性でも何でもない。

国でも企業でも、集団にはさまざまなレベルの資質を持つ人いる。要するにその集団の中で、「どんなレベルの人がその仕事をするか」、そして「どんな仕組みでマネジメントするか」が問題なのである。先進国で組み立て作業の工場に「不器用な人」しか集まらないのは、仕事がつまらないうえに賃金が安いからである。

こうしたことは冷静に考えれば、極めて当たり前のことである。しかし海外の「人」に対する話題にはこうした早合点や短絡的な発想が多い。特に中国は社会主義国というおまけかがついて余計に分かりにくいので、いい加減な先入観や偏見が横行している。

そうした不正確な認識をもとにビジネスを構築しても、結果がよくなるはずはない。私は中国を礼賛しようとの意図は毛頭ないが、欠点や問題点ばかりをあげつらう態度には反対だ。中国を相手にビジネスをしようと思い立つからには、そこに何か自分自身や会社にとってのメリットがあると踏んでいるからだろう。いわば相手はお客さんである。お客さんを蔑んで、欠点ばかり指摘しているのでは、商売が成り立つはずがない。

こういう基本的なスタンスは中国で商売をしようとする際には特に致命的に重要である。その理由はこの本を読んでいただければおわかりになるはずである。

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